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気になる記事(2013/10〜2011/10)

  毎日読んでいる新聞の中で、気になった記事を独断と偏見?でスクラップ的に
 集めた「気になる記事」のバックナンバーです。


その(59)

  朝日新聞朝刊、読者の投稿を掲載する「声」から、2013年10月31日“日本人、ブランド志
 向脱却を”(ロンドン、技術コンサルタント、74歳の投稿)と11月2日“食品偽装、消費者
 も情報吟味を”(茨城県、無職、65歳の投稿)を引用します。

   10月31日
  有名ホテルによる料理メニューの偽装が相次いで発覚した。こういう不祥事が報道される
 たびに思うのは、日本人のあくなきブランド志向が根源になっているのではないかというこ
 とである。今回も、ブランド志向がホテルに食い物にされたわけだ。
  有名大学や一流企業、老舗商店、有名ブランド……。なぜ、そんなものに血道を上げるの
 かと、欧米人でなくても不思議に思うくらい、「名前」に弱い国民だと私は思う。
  極め付きは富士山の世界遺産登録であろう。国民固有の霊峰であるだけでは満足できない
 ということだろうか。
  何でもかんでも格付けや権威付けをしなくては収まらない国民性をどこかで嗤って、食い
 物にしようとする輩が出るのもまた道理であろう。日本人はこれを機に、いい加減、ブラン
 ド志向から脱却すべきではないだろうか。

   11月2日
  ホテルの食品表示偽装が問題になっています。企業の責任はもちろんですが、利用者・消
 費者の態度にも原因があると思います。
  最近、テレビを筆頭としたメディアは、やたらと「限定」「行列」「こだわり」、はては
 「おもてなし」と、差別化をあおり立てています。ミシュランの星によるランク付けへのこ
 だわりも、同様の傾向の表れだと思います。しかも、利用者・消費者もこれらの情報に踊ら
 されて、自己満足しているようです。
  安倍政権の政策も、高付加価値の強い農業など、供給者・企業側に立った発想ばかり目立
 ちます。本来、「官から民へ」や規制改革は、官による権威付けを排し、民間の自由な発想
 による活性化が目的のはずです。しかし、企業や製品の過剰なブランド化は、新たな権威に
 なっています。また、付加価値の押し付けは、各人の価値観を無視した、無駄の押し付けに
 なっていると感じます。
  利用者・消費者の自由な選択には、正確な情報と、その情報を吟味する時間が欠かせませ
 ん。
  健全な経済には、供給者・企業の情報開示の徹底と、利用者・消費者の情報理解力アップ
 があいまった、対等な関係が不可欠だと思います。

  その後も表示と違う食材を使っていたと公表する施設が出ていますが、この際だから今の
 うちに公にして直せば目立たないのでは、という意図があるのかも。
  個人的には一部異論もありますが、消費者側の姿勢を問う投稿だと思います。自分なりの
 価値観を持っていないので、周りに影響されてしまう。例えばあるものについて情報を得よ
 うと思えば、昨今の情報化社会では幾らでも調べられるのに、頼るのはネット上の「口コミ」
 だったりして、情報を吟味してませんよね。

その(58)

  朝日新聞(2013年10月23日朝刊)の1面から“「鮮魚」実は冷凍「手ごね」も既製品”
 “阪急阪神ホテルズ 料理メニュー偽装”を引用します。

  阪急阪神ホテルズ(本社・大阪市)は22日、運営する8ホテルなどにある計23店舗で、
 メニュー表示と異なる食材を使った料理を提供していたと発表した。販売期間は2006年
 3月から今年9月で、利用客は延べ7万8775人に上る。景品表示法などに抵触する可能
 性があるとして、同社は消費者庁に報告した。
  提供したのは47品目で、返金額は約1億1千万円と見込んでいる。同社は申し出た客か
 ら状況を聞いた上で返金する。
  発表によると、「第一ホテル東京シーフォート」のレストラン「グランカフェ」では12
 年4月〜今年7月、冷凍保存した魚を「鮮魚」として提供。「大阪新阪急ホテル」のバー
 「シィーファー」では11年6月〜今年7月、パーティー料理で「九条ねぎ」と表示しなが
 ら一般的な青ねぎなどを使用。宴会場のパーティー料理でも11年4月〜今年7月、表示食
 材を芝海老としながら安価なバナメイエビを使っていた。「手捏ね煮込みハンバーグ定食」
 で既製品を提供した例などもあった。
  同社は理由について、メニューの作成担当者と調理担当者、食材を発注する担当者、さら
 に仕入れ業者などの間で情報伝達と連携に不備があり、誤った表示が継続されたと説明して
 いる。ただ、新阪急ホテルの芝海老の例では、表示と食材の違いにシェフが気付きながら
 「言い出せなかった」として放置されていた。
  今年5月に他社のホテルで同様の誤表示があり、記録が残る06年3月以降を自主的に調
 査して判明した。
  会見で奥村隆明・総務人事部長は「意図的、明確な意思を持っていないが、一線を越えて
 しまった。本社としてチェックもできていなかった」と謝罪した。

  TVのニュースでも報道され、会見で社長が“誤表示”と言っていましたが、名門ホテル
 の社長や役員の認識はこの程度なんでしょうか。全て従業員や納入業者の不備だとか、本当
 かよ?、現場がかわいそう。まあ、同業者(規模や格は段違いだけど)のことは言いづらいで
 すが、このようなことは度々あって、“黒”だろうというのもゴロゴロ、“灰色”は日常茶
 飯事。名門ホテルでさえ、こうなので他も推して知るべしでしょう。長い間指摘されること
 もなかったことは違いの分かるお客さんがいなかったということかな。人の気持ちは良い先
 入観を持てば、少し悪くても気がつかないもの。今はどこも大差ないので、なんとか他より
 良く見せようとイメージ戦略が先行しています。街頭インタビューでは「騙された」「もう
 行かない」とか言っていましたが、高級そうなところとかブランド食材を使っているとか、
 それらしいうたい文句とかに踊らされて、中身よりリッチな雰囲気を買ったということでは。
  長引く景気低迷のなかで、業界も効率や経済性に重きをおき手間や工夫を軽んじて、ブラ
 ンド素材や目新しいものに頼る姿勢が目立ちますが、消費者も移り気で派手なものや目新し
 いものにすぐに飛びつく姿勢にも問題はありませんか。
  ところで伊豆でも、伊豆の足を引っ張ることになってもいけませんが、近頃“伊豆牛”を
 出す宿や店が増えていますが、“伊豆牛”ってそんなに生産量があるのかな?。

その(57)

  朝日新聞(2013年9月28日朝刊)の社会面から“12年、国税庁調査 平均給与408万円
 非正規168万円”を引用します。

  企業で働く会社員やパート従業員が2012年に受け取った給与の平均は408万円で、前年
 を1万円下回ったことが国税庁の民間給与実態統計調査で分かった。減少は2年連続で、ピ
 ークだった97年から59万円減った。男性の平均は502万円、女性は268万円だった。
  今回から、正規(役員らを除く)と非正規の給与所得者に分けた推計も実施。正規にあたる
 サラリーマンは468万円で、非正規は168万円と300万円の開きがあった。
  業種別では「電気・ガス・熱供給・水道業」が約718万円でトップ。最も低かったのは
 「宿泊業・飲食サービス業」の235万円だった。

  宿泊業が最低だったとか。それはそうでしょう、本当に宿屋は薄利と薄給でギリギリ成り
 立っているのですから。今後も光熱費の値上げや食料品の値上げもあり、さらに消費税も上
 がります。だからといってそれを宿泊料金に反映させるのは現状では難しい…。どうしたら
 いいのでしょう?。考え込んでしまいます。

その(56)

  朝日新聞朝刊、読者の投稿を掲載する「声」から、節電について、2011年12月30日“パリ
 の節電意識の高さに驚く”(横浜市鶴見区、契約社員、61歳の投稿)を引用します。

  今年最もうれしかったのは、夏、37年ぶりのパリに娘が連れて行ってくれたことだ。美
 しい街並みも、道端や地下鉄で楽器を奏で歌う人々の姿も昔と変わっていなかった。ただ、
 大きく違っていたのは現地の人々の言葉だ。昔は仏語以外は英語すら通じず、観光客に冷た
 い感じがしたものだが、今は街中のカフェをはじめ、たいていの店で店員が簡単な英語を話
 す。街が優しくなった感じがした。
  原発推進国だが、節電意識の高さにも驚かされた。シャルル・ドゴール空港は薄暗く、パ
 リ中心部のホテルでも廊下は真っ暗。壁の電気のスイッチを順番に入れながら自分の部屋に
 たどり着く。時間がたつと電気は消える。カフェのトイレの照明も使用が長引くと、パッと
 消えてしまうのだ。人がいない時は電気をつけないという意識が徹底しているのだろう。
  原発のほかに二酸化炭素を大量発生させる火力発電にも頼る日本でも見習う点がある、と
 考えさせられる旅だった。

  格差が広がったとはいえ、まだまだ皆が豊かな日本。個人の便利さや快適さばかり追って
 社会全体のために少し節約するとか我慢するとかいう意識が本当に低いと感じます。
  やはり今年の夏、原発事故で様々な施設での節電を求められている頃のことです。20代
 も終わりの夫婦のお客さんで、夕食の後の時間に二人だけなのにダイニングの電気を全て点
 けて飲酒をしていたので、節電のため控えめな照明の方へ移ってもらい、大きな照明を消し
 たら、後日じゃらんネットのクチコミに「小言を言われ、口うるさい」と書かれてしまいま
 した。内容はお金を払っているのに何が悪い、という感じでした。
  節電については以前の投稿「その(52)」もご覧ください。

その(55)

  朝日新聞(2011年11月3日朝刊)の社会面から“ネット口コミ サクラ暗躍”を引用します。
 ネット口コミに関する第2弾。

  “やらせ請負業者 出現”
  結構便利なネット上のロコミが「サクラ」だったら。やらせ書き込み業者が口を開いた。
 ある「営業資料」がネットに流出した。「クチコミを活性化して、潜在顧客の関心を喚起しま
 す」。東京都内のネット関連会杜のもので、依頼で「やらせ」書き込みをすることが赤裸々に
 記されていた。ネットでは、「ビジネスとしてのやらせは悪質」と批判が集中した。
  取材を申し込んだが、「日程を調整する」という返事だけ。何度か催促し、やっと電話に出
 た担当者は「取材には答えられない」と言いつつ、小さな声でやらせの事実を認めた。サービ
 スを始めたのは、約1年前だという。
  “「どこもやってる」取材に悪びれず”
  資料によると、国内最大規模のロコミサイト「ヤフー知恵袋」などで「やらせ」書き込みを
 請け負っていた。化粧品会杜の依頼があった場合を想定し、「ニキビ跡を治すには?」などの
 質問を探して「○○のブランドは全部いいけど、私に合ったのは洗顔!」と書き込む、などと
 例示。質問自体を作る「自作自演」もする。書き込むたびに違うIDや回線を使い、サイト運
 営者に目をつけられにくくするという。
  同社の場合、初期費用は3万円で、月15回の書き込みで4万円、50回なら11万円。資
 料が流出したことで、現在はサービスを見合わせているというが、担当者は「質問まで作るの
 でやらせと言えばやらせ。広告であることを隠した点は問題かもしれないが、サイト規約違反
 の意識はなかった」と悪びれる様子はない。「ホームページのアクセス数アップサービスなど
 に携わる業者は、どこでもやっている。当たり前のことです」
  “違法可能性 でも処分ゼロ”
  「やらせ」書き込みは、はびこっているのか。勧誘を受けた人たちに聞いた。
  福岡県の美容外科には1年前から、多い時は毎日、郵送やメールなどで売り込みがあるとい
 う。ある業者は根拠を示さずに「クチコミを70%以上の方々が信用する」と営業。値段は月
 100件の書き込みで初期費用込み80万円と提示してきた。別の業者からは「ライバルの評
 価を下げます」という"ネガティブロコミ"の売り込みもあった。
  中華料理店などを経営する40代の男性には9月、「ロコミサイト対策をしませんか」と、
 40歳前後の男性が訪ねて来た。月5〜10件ほど書いて約9万円。「邪険にすると悪い評判
 を書かれるかも」と心配になり、予算不足を理由に断った。「ロコミででたらめを書く人もい
 る。何を書かれるか、毎日おびえている」
  サイトの運営業者も対策は講じている。ヤフー知恵袋を運営するヤフージャパンは24時間
 態勢で書き込みを監視。規約に違反している場合は削除する。だが、「いろいろな例があり判
 別は難しい。すべて消すわけにもいかず悩ましい」。
  ロコミによる評価サイトは飲食店、電化製品、化粧品、ホテルなど広い分野に及ぶ。経済産
 業省が昨年発表した調査では、ロコミサイトを「信頼できる情報源」と答えた人が5割超に上
 る。テレビや企業のホームページに迫る影響力で、「消費した人の感想を見て判断する消費形
 態が定着している」と分析した。
  消費者庁によると、利用者を装った書き込みは、消費者に間違った認識を与える点で景品表
 示法が禁じる不当表示に当たる可能性がある。だが、行政処分の対象は書き込み業者ではなく
 依頼者。やらせの線引きは難しく、処分された例はない。注意喚起のため、10月末に改めて
 ガイドラインを出した。
  ネットの問題に詳しい岡村久道弁護士は「サイト運営者も通報を受けて削除するなどの対策
 をとっているが、匿名なのでしっぽをつかみにくい。巧妙な例もあり、見分けるのも難しい」
 と指摘する。「うのみにせずに実物や他のサイトを参照することが大切。実社会と同じように
 ネットでの口コミに対してもリテラシーが必要な時代が来ている」   (村田悟、仲村和代)

  じゃらんネット等でも他の施設に比べ、規模が大きいとか話題になったとかも無いのに、や
 たら口コミの多い施設があり、その評価が5点満点で平均4.9 なんて、とても?の施設があ
 ります。その口コミをちょっと読んでみると、ほとんどがいいことばかり。なかには、こんな
 ことも「いい!」て言うのか、もあります。複数のサイトに渡ってそうなので、まあ本当にい
 いのか、それとも一部は巧妙にそういうこともあるのか、分かりませんが…。

その(54)

  朝日新聞(2011年10月2日朝刊)の生活面から“ブログのおすすめホント? 商品紹介、実は
 企業PRの場合も”を引用します。

  「このパンツめちゃくちゃ足が細く見えるよ!」「毛穴もスッキリ。毎日使いたい美容液」
 自由に思いを書くことが前提のブログで、商品が紹介されているのを読んだことはありません
 か。でも、それが書き手の本心ではなく、企業のPRだったら…。広告業界の有志らが「誤解
 を与える商品PRはやめるべきだ」と訴え、注意を呼びかけています。
  洋服や化粧品、食品、美容器具。ブログで取り上げられる商品はさまざまだ。写真つきの記
 事も多い。多くは個人の感想だが、なかには宣伝のため、企業が書き手に書いてもらっている
 場合もあるという。
  江戸川大学の浜田逸郎教授(ネットマーケティング論)によると、ブログなどのソーシャルメ
 ディアを商品PRの場とするマーケティングは数年前から注目を集めた。人気ブログともなれ
 ば一日数干件以上のアクセスがあるからだ。
  ブログの書き手と企業をつなぐ仲介役の業者もいる。広告主の企業が書き手に金銭を支払う
 ケースもあれば、商品を提供したり、特典を与えたりするケースもあるという。
  「読者」が1万人を超すブログを書いている女性(21)は「企業から商品をもらうことはよ
 くある。『いいことだけを書いてほしい』とは言われないが、悪いことは書きにくい」と明か
 す。問題は、消費者が書き手と企業の関係に気づかないまま読んでしまうことだ。テレビCM
 やウェブサイトのバナー広告に比べ、ブログの記事は、宣伝目的かどうかが分かりにくい。
  こうした点に懸念を持つ広告業界の有志が2009年、「WOMマーケティング協議会」を
 発足させた。浜田教授は現在、理事長を務める。WOMは「word of mouth (ロ
 コミ) 」のこと。同協議会は「こうした手法はもはや無視できないが、健全に発展しなければ
 消費者にも企業にも利益にならない」と話す。
  協議会が書き手や企業に呼びかけているのは「意図的に商品をPRする場合は、商品や企業
 とブログとの関係を明示する」ということだ。例えば、「A社から商品提供を受けた」「B社
 の社内見学ツアーに招かれた」といった一文をブログに入れるべきだ、という考え方だ。
  浜田教授は「マーケティングは消費者との信頼関係のうえに成り立つもの。消費者側もブロ
 グで商品紹介を読んだら、センサーを働かせ、別のサイトを見るなど情報を読み解く手間を惜
 しまないでほしい」と話す。 (小林未来)

  ネットの世界では「口コミ」が重要視されているようですが、良いことも悪いこともあくま
 で個人の感想であって、中には独り善がりや作為も多く含まれているので客観性は乏しいとい
 うこと。行列があれば、それが何か分からなくても並んでしまったり、他人の言うことにすぐ
 同調してしまうような付和雷同の日本人にとってはピッタリの仕組みかも。何かを選ぶときは
 まず自分の感性を第一に!、他人の言うことは参考程度に。

  

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